可愛らしい小花をたくさん咲かせるアリッサム。ガーデニングや寄せ植えに人気の花で、甘い香りも楽しめます。丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの植物です。今回は、アリッサムを元気に育てるコツや長く花を咲かせる方法をご紹介します。

アリッサムの特徴と魅力
アリッサムは、アブラナ科に属する一年草または多年草の植物です。特に「スイートアリッサム(Lobularia maritima)」は、白やピンク、紫の小花をたくさん咲かせ、優しい香りが特徴です。
また、地面を覆うように広がるため、グランドカバーとしても活躍します。
アリッサムの魅力
- 長期間花を楽しめる(春〜秋まで開花)
- 香りがよい(甘いハチミツのような香り)
- 寄せ植えにぴったり(パンジーやビオラとの相性抜群)
- 寒さに強い品種もある(多年草の種類なら冬越しも可能)
アリッサムを育てる環境
アリッサムを元気に育てるためには、適した環境を整えることが大切です。
日当たりと風通しの良い場所を選ぶ
アリッサムは日光を好む植物です。日当たりの良い場所で育てると、花つきがよくなり、元気に成長します。風通しが悪いと蒸れて傷みやすくなるので、植える場所は風通しの良いところを選びましょう。
水はけの良い土を用意する
アリッサムは過湿を嫌うため、水はけの良い土を使うのがポイントです。
- 鉢植えの場合:市販の培養土を使用すれば問題ありません。
- 地植えの場合:腐葉土や堆肥を混ぜてふかふかの土を作ると、根の張りが良くなります。
植え付けのタイミングと方法
アリッサムの植え付けは、春(3〜5月)または秋(9〜10月)が最適です。
植え方のポイント
- 株と株の間隔を15〜20cmほど空けて植える
- 苗を植えるときは、根を崩さずに優しく植える
- 植え付け後は、たっぷりと水を与える
多年草タイプ(宿根アリッサム)の冬越し対策
多年草のアリッサムは、寒冷地では霜や寒風から守るために、**マルチング(敷きわらや腐葉土で根元を覆う)**をすると冬越ししやすくなります。
アリッサムのお手入れ方法
アリッサムは丈夫で育てやすいですが、長く花を楽しむためにはこまめなお手入れが大切です。
水やりは土の表面が乾いたら
- アリッサムは乾燥に強い植物ですが、鉢植えの場合は特に水切れに注意しましょう。
- 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。
- ただし、過湿を嫌うため、水のあげすぎには注意してください。
花がら摘みで次々と開花
- 咲き終わった花をそのままにしておくと、種を作るためにエネルギーが使われ、新しい花が咲きにくくなります。
- こまめに花がらを摘むことで、長く花を楽しむことができます。
切り戻しで株をリフレッシュ
- 花が少なくなったり、株が乱れてきたら、思い切って半分くらいの高さに切り戻します。
- これにより、新しい芽が出て、再び美しい花を咲かせます。
追肥で花つきをアップ
- 植え付けから1か月ほど経ったら、月に1〜2回、液体肥料を与えると、花つきがよくなります。
- 長期間楽しみたい場合は、肥料を切らさないようにするのがポイントです。
アリッサムのよくあるトラブルと対策
1. 花が咲かない
→ 原因:日光不足、肥料不足、切り戻しをしていない
→ 対策:日当たりの良い場所に移動し、追肥を行う。花が少なくなったら切り戻す。
2. 葉が黄色くなる
→ 原因:水のあげすぎ、根詰まり
→ 対策:水やりの頻度を調整し、鉢植えなら根詰まりを防ぐために植え替える。
3. 蒸れて枯れる
→ 原因:風通しが悪い、梅雨時期の湿気
→ 対策:株間を空けて植え、梅雨前に切り戻して風通しを良くする。
まとめ
アリッサムは丈夫で育てやすく、手間もかからないため、初心者にもおすすめの植物です。日当たりと風通しを確保し、水はけの良い土で育てれば、長く美しい花を楽しめます。
アリッサムを長く楽しむためのポイント
- 日当たりと風通しの良い場所で育てる
- 土の表面が乾いたら水をあげる(過湿に注意)
- 花がら摘みや切り戻しを行い、株をリフレッシュ
- 追肥を適度に与え、花つきを良くする
こまめなお手入れを心がけて、アリッサムの美しい花をたくさん咲かせましょう!
