オリーブの木はシンボルツリーとして人気があり、丈夫で育てやすい植物ですが、時には成長が止まったり、葉が黄色くなったりすることがあります。せっかく植えたのに元気がないと不安になりますよね。
この記事では、オリーブの木が育たない原因と、それぞれの対処法を詳しく解説します。

1. オリーブの木が育たない主な原因
目次
2. オリーブの木が元気に育たない時のチェックポイントと対処法
① 日当たりは十分か?
オリーブは日光を好む植物で、1日6時間以上の直射日光が必要です。
✅ チェックポイント
- 鉢植えの場合、日陰に置いていないか?
- 地植えの場合、近くに建物や他の木の影になっていないか?
🛠 対処法
- 鉢植えの場合:できるだけ日当たりの良い場所に移動する。南向きのベランダや庭がベスト。
- 地植えの場合:周囲の木を剪定して日光が当たりやすくするか、日照時間が長い場所に植え替える(秋が適期)。
② 水やりの頻度は適切か?
オリーブの木は乾燥には強いが、過湿には弱い植物です。水のやりすぎや乾燥しすぎが成長不良の原因になります。
✅ チェックポイント
- 土が常に湿っている → 水のやりすぎ(根腐れのリスク)
- 葉が乾燥してチリチリになっている → 水不足
🛠 対処法
- 鉢植えの場合:
- 土の表面が完全に乾いたらたっぷり水を与える。
- 受け皿に溜まった水は捨てる(根腐れ防止)。
- 地植えの場合:
- 基本的に雨水で十分。乾燥が続く夏場のみ水やりをする。
- 水はけの悪い土なら、腐葉土やパーライトを混ぜて改善。
③ 土の状態は適切か?
オリーブは水はけの良い土を好みます。水が溜まりやすいと根腐れを起こし、成長が止まります。
✅ チェックポイント
- 鉢植えで水をやると土の表面に水が溜まる(水はけが悪い)
- 地植えで雨が降った後に水たまりができる(排水不良)
🛠 対処法
- 鉢植えの場合:
- 底に鉢底石を敷くことで水はけを良くする。
- 赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜると排水性アップ。
- 地植えの場合:
- 水はけが悪い場所では、高めに盛った「畝(うね)」を作る。
- 砂やパーライトを混ぜて改良する。
④ 肥料は適切に与えているか?
肥料が不足すると成長が遅くなり、逆に与えすぎると根が傷んでしまいます。
✅ チェックポイント
- 葉が薄い黄緑色になっている → 肥料不足
- 葉が縮れている、根元が黒ずむ → 肥料の与えすぎ
🛠 対処法
- 適切な肥料の与え方
- 春(3月~4月)と秋(9月~10月)に緩効性肥料を施す。
- **夏と冬は肥料を与えない。**成長が止まる時期なので逆効果。
- 追肥として液体肥料(薄めたもの)を月に1回程度与えるのもOK。
⑤ 病害虫の被害はないか?
オリーブは比較的丈夫ですが、「カイガラムシ」や「炭そ病」に注意が必要です。
✅ チェックポイント
- 葉の裏に白い斑点やベタつきがある → カイガラムシ
- 葉が黒くなって落ちる → 炭そ病(カビの病気)
🛠 対処法
- カイガラムシ
- 発見次第、歯ブラシや割り箸でこすり取る。
- 予防策として、冬にマシン油乳剤を散布する。
- 炭そ病
- 感染した葉は早めに剪定して処分する。
- 風通しを良くし、殺菌剤(ベンレートなど)を散布する。
3. まとめ:オリーブの木を元気に育てるコツ
オリーブの木がうまく育たない時は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
✅ 日当たりを確保(6時間以上の直射日光)
✅ 水はけの良い土を使う(鉢底石+赤玉土)
✅ 水やりは控えめに(乾いたらたっぷり)
✅ 春と秋に肥料を与える(成長期のみ)
✅ 病害虫の早期発見・対策を行う
これらの対策を実践すれば、オリーブの木は元気を取り戻し、青々とした葉を茂らせるはずです。オリーブの成長を楽しみながら、ぜひ長く育ててみてください!
