こんにちは!
オリーブの木はシンボルツリーとして人気があり、丈夫で育てやすい植物です。
家の近所にもオリーブの木が地植えされてますが、ものすごい成長で2階まで届いていて、毎回家の前を通るたびに「ほぇ〜」と見あげてます。
地植えだとそれだけ大きく成長しますが、鉢植えで観葉植物として育てるのもイイですよね!
しかしながら、時には成長が止まったり、葉が黄色くなったりすることがあります。
せっかく植えたのに元気がないと不安になりますよね。
この記事では、オリーブの木がなかなか育たない時の原因と、それぞれの対処法を詳しく解説します。

オリーブの木が「元気に育たない時」のチェックポイントと対処法
① 日当たりは十分か?
オリーブは日光を好む植物で、1日6時間以上の直射日光が必要です。
■ チェックポイント
1. 葉の色とツヤ
→ 健康なオリーブの葉は、深緑色でツヤがあります。
✔ 薄い緑や黄色っぽくなっている場合は、日照不足のサイン。
2. 新芽の成長具合
→ 春〜夏にかけて、新しい芽が次々に出てくるのが正常です。
✔ 成長が鈍い、枝ばかり伸びて葉が少ない場合は光量不足の可能性あり。
3. 幹や枝の徒長(ひょろひょろと間延びしている)
→ 光が足りないと、日光を求めて枝が細く長くなります。
✔ 株元がスカスカ、枝が一方向に偏って伸びるのも要注意。
4. 葉落ち・葉のしおれ
→ 急な環境変化や慢性的な日照不足で葉が落ちたりしおれることも。
✔ 葉が全体的に元気がないときは日照条件を疑いましょう。
■ 対処法
1. より日当たりの良い場所へ移動
→ 日照時間が1日6時間以上確保できる場所が理想です。
✔ ベランダや南向きの窓辺に置くとベスト。
2. 室内なら窓際をキープ&カーテン越しの光に注意
→ 窓から30cm以上離れると、光量は大きく減ります。
✔ 直射日光が当たる場所に寄せる or 日中だけ屋外に出すのも効果的。
3. サーキュレーターと併用して風通しもアップ
→ 日光だけでなく、風通しも植物の健康に大切です。
✔ 蒸れを防ぎ、病害虫の予防にもつながります。
4. 冬場の管理に注意
→ 冬は日照時間が減るので、特に日当たりを意識する必要があります。
✔ 可能なら日中は屋外の日向に出し、夜は室内へ。
② 水やりの頻度は適切か?
オリーブの木は乾燥には強いが、過湿には弱い植物です。水のやりすぎや乾燥しすぎが成長不良の原因になります。
■ オリーブの木の水やり頻度が適切かどうかの調べ方
- 鉢の土の表面を確認する
→ 乾いて白っぽくなっていれば水やりのタイミング。
→ まだ湿っている場合は、数日待つ。 - 指を土に差し込んでみる(深さ3〜5cm)
→ 指先まで乾いていれば、しっかり水やり。
→ 指に湿り気を感じたら、まだ与えなくてOK。 - 鉢底から水がしみ出るかを確認
→ 水を与えた際に鉢底から出ていれば、しっかり水が行き渡っている証拠。 - 葉の状態を見る
→ 葉が垂れている・しおれている:乾燥しすぎの可能性。
→ 葉が黄色くなってポロポロ落ちる:水のやりすぎの可能性。 - 鉢の重さで判断する
→ 乾いているときは軽く、湿っていると重く感じる。
→ 普段から重さを意識しておくと感覚でわかる。
■ 対処法
土の水はけ改善(湿りすぎ防止)
→ 鉢底に軽石を敷く、観葉植物用の土やオリーブ専用用土を使う。
水やりの基本ルール(春〜秋)
→ 土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与える。
→ 頻度の目安:週1〜2回(気温や置き場所によって変動)
冬場の水やり
→ 成長がゆるやかになるので、水の量と頻度を減らす。
→ 目安:2〜3週間に1回(土がしっかり乾いてから)
受け皿にたまった水はすぐ捨てる
→ 根腐れの原因になるので、水やり後は要チェック。
③ 土の状態は適切か?
オリーブは水はけの良い土を好みます。水が溜まりやすいと根腐れを起こし、成長が止まります。
■ 土の状態が適切かどうかの調べ方
- 水はけの確認
→ 水をあげたときに、すぐに鉢底から水が出るか
→ 出てこない or 時間がかかる → 水はけが悪い可能性 - 土の表面にカビ・白い粉がないか
→ 通気性が悪く湿気がこもっている可能性あり(=過湿) - 土が常に湿っていないか
→ 数日経っても湿っている=排水性が悪く根腐れリスクあり - においを確認する
→ 土から腐敗臭や酸っぱいニオイがする → 腐った根や菌の繁殖が原因 - 土の粒が潰れてベチャベチャになっていないか
→ 粒状の土が崩れてドロドロに → 通気性がなくなっている - コバエや虫が発生していないか
→ 腐った有機物や過湿状態の土に引き寄せられる - 植え付けから1年以上経っているか
→ 古い土は栄養・通気性ともに低下している可能性がある
■ 対処法
虫が出てきた場合
→ 土をすべて交換、鉢も洗浄
→ 虫除け効果のある天然素材の土を使うのも◎(例:くん炭入り)
水はけが悪い場合
→ 赤玉土や軽石を混ぜた土に入れ替える
→ 鉢底にしっかり鉢底石を入れる
通気性が悪い・湿気がこもっている場合
→ 一度、根を確認して傷んでいれば切除+植え替え
→ 観葉植物用の「排水性・通気性がよい」土に変更
カビや臭いがある場合
→ 表面の土を3〜5cmほど取り除いて新しい乾いた土に入れ替える
→ 室内なら風通しをよくする/サーキュレーター併用も有効
④ 肥料は適切に与えているか?
肥料が不足すると成長が遅くなり、逆に与えすぎると根が傷んでしまいます。
■ 肥料が適切かどうかの調べ方
- 葉の色が濃くツヤがあるか
→ 健康な葉は深い緑色でハリがある
→ 薄い色・黄変 → 肥料不足の可能性 - 成長が止まっていないか
→ 春〜夏に新芽や枝が伸びていればOK
→ 変化がない・芽吹きが弱い → 栄養不足の可能性 - 実がつきにくい、花が咲かない
→ 肥料不足 or 肥料バランスが悪い(窒素過多など) - 葉先や根元が茶色くなる・葉が縮れる
→ 肥料の与えすぎ(肥料焼け)のサイン - 土の表面に白い結晶やカビがある
→ 肥料の蓄積・過剰な栄養分が溜まっている可能性 - 肥料を前回いつ与えたか不明
→ 定期的な管理ができていない場合、偏りや過不足の可能性が高い
■ 対処法(与え方の目安)
- 春~秋(生育期):月1回が目安
→ 観葉植物用の緩効性肥料 or 液体肥料を規定量で
→ 肥料成分:N-P-K=5-5-5~8-8-8程度がバランスよし - 冬(休眠期)は基本不要
→ 肥料を与えると根が傷む可能性あり - 肥料焼けの疑いがあるときは
→ 土をたっぷりの水で流し、数週間肥料をストップ - 1年以上施肥していない場合
→ 土の栄養が切れている可能性が高いので、まずは様子を見ながら控えめに施肥
「葉・新芽の状態+施肥履歴」で判断するのがポイントです。
適切な肥料管理をすれば、オリーブは元気に育ち、花や実も期待できます。
まとめ:オリーブの木を元気に育てるコツ
オリーブの木がうまく育たない時は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
✅ 日当たりを確保(6時間以上の直射日光)
✅ 水はけの良い土を使う(鉢底石+赤玉土)
✅ 水やりは控えめに(乾いたらたっぷり)
✅ 春と秋に肥料を与える(成長期のみ)
✅ 病害虫の早期発見・対策を行う
これらの対策を実践すれば、オリーブの木は元気を取り戻し、青々とした葉を茂らせるはずです。オリーブの成長を楽しみながら、ぜひ長く育ててみてください!
