観葉植物に最適な土とは?「有機質」と「無機質」の違いを解説

観葉植物

こんにちは!

室内で楽しむ観葉植物は、インテリアとしての魅力だけでなく、
癒しやリラックス効果も与えてくれます。

そんな観葉植物を元気に育てるために欠かせないのが「土選び」です。

土を大きく2つに分けると
「有機質の土」と「無機質の土」に分かれます。

実は、植物の健康状態や成長スピードは、土の質によって大きく左右されます。

この記事では、「有機質の土」と「無機質の土」の違いを詳しく解説しながら、
それぞれのメリット・デメリット、そして観葉植物に最適な土の選び方についてお伝えします。


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有機質の土とは、動植物由来の有機物が分解された素材から作られた土のことを指します。森林の落ち葉や、植物の繊維、動物の糞や骨粉など、自然界にある有機物を利用しています。

有機質土のメリット:

  1. 保水性と保肥力が高い
     有機質の土は、水分や栄養分を保持する力に優れています。水やりの頻度が多少ずれても、植物が乾きすぎるのを防ぎやすいのが特徴です。
  2. 微生物の働きで土が肥える
     有機質の土には微生物が多く存在しており、これらの微生物が有機物を分解する過程で、植物にとって有益な養分が作り出されます。
  3. 植物にとって自然に近い環境
     森林などの自然環境に近い状態を再現できるため、多くの植物にとって育ちやすい環境を提供できます。

デメリット:

  • 時間と共に分解・腐敗し、土が痩せる
  • カビやコバエが発生しやすい
  • 室内ではにおいが気になる場合もある

無機質の土は、火山灰や岩石などを原料に加工された、鉱物性の素材からできた土です。
有機物が含まれていないため、清潔で管理がしやすく、近年では室内用の植物に好んで使われる傾向にあります。

主な素材:

左から順に「赤玉土/鹿沼土/軽石/パーライト/バーミキュライト/ゼオライト」

用土名特徴水はけ保水性通気性用途のポイント
赤玉土粘土質の粒状。保水・通気のバランス◎。微酸性基本用土のベース。単用でもブレンドでもOK
鹿沼土軽くて黄色っぽい火山性土。酸性。酸性を好む植物に。サボテンやブルーベリーなど
軽石火山性の軽い石。水はけが非常に良い底石に最適。通気性改善にも
パーライト白く軽い粒。真珠岩を高温加工。無機質で清潔水はけ改善材。カビが生えにくい
バーミキュライト雲母を高温加工。ふんわり軽く保水性に優れる保水・保肥力を補いたいときに
ゼオライト多孔質な鉱物。ミネラル豊富で根腐れ防止効果あり有害物質吸着・根腐れ予防に。少量混ぜて使う

無機質土のメリット:

デメリット:

  • 栄養分がほとんど含まれていない
  • 単体では水持ちが悪く、乾燥しやすい
  • 根の成長をサポートする力がやや弱い

結論から言えば、「有機質」と「無機質」のどちらか一方だけでなく、両方をバランスよく混ぜた土が観葉植物には最も適しています。

※しかしながら、室内で管理する場合は虫対策などのため、無機質の土を上層に持ってくることを推奨します。

なぜブレンドが重要なのか?

有機質の土は保水・保肥性に優れているものの
通気性や排水性が弱く、根腐れの原因になることもあります。

一方、無機質の土は水はけがよく清潔ですが、保水性や栄養が乏しいため、単体では植物にとって過酷な環境になることも。

そのため、有機質と無機質の両方の長所を活かすことが、観葉植物を健康に育てるポイントとなるのです。


観葉植物に適した土のブレンド例を紹介します。

一般的なブレンド比率(例)

ココピート:4(保水・保肥) + 赤玉土:3(保水+通気) + パーライト or 軽石:3(排水+通気)

このブレンドは、保水・通気・排水のバランスが良く、室内での観葉植物栽培に適しています。特に初心者にとっては、失敗が少なく扱いやすい配合です。


観葉植物にとって、土は「根の家」であり、生育において最も基本となる要素のひとつです。有機質の土と無機質の土には、それぞれに明確な特徴とメリット・デメリットがあります。

  • 有機質の土は、栄養が豊富で保水性が高い
  • 無機質の土は、排水性・通気性に優れ、清潔
比較項目有機質の土無機質の土
保水性高いやや低い
排水性やや悪い高い
通気性やや低い高い
栄養分豊富含まれていない
清潔さカビや虫が出る可能性あり清潔で虫が出にくい
劣化分解・劣化しやすい劣化しにくく長持ち

それぞれの特性を理解し、育てる植物や置き場所に応じて適切にブレンドすることが、元気な観葉植物を育てる秘訣です。

市販の「観葉植物用の土」には、すでにこれらがバランスよく配合されている商品も多いため、まずはそこからスタートし、慣れてきたら自分だけのブレンドに挑戦してみるのもおすすめです。

プロトリーフの室内向けの土(硬質)
屋内観葉植物に改良された硬めの土。水はけや換気はもちろん。
通常の質感よりも固く、粉末化しにくい為、非常におすすめです。
値段も手頃なので、迷ったら是非試してみてください

(あんまり市場に出回ってないのかも??)

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